サトくんのブログ

リニューアルに当たってなんかカッチョいいブログ名にしようと思ったけど、ぼくのブログとしか言いようがないや。

第6回クォータースターコンテストについて(その③)

第3回。
実際に東京に行って、QSCの結果発表を受けて、そもそも僕が東京、下北で何を感じたか、という話なんだけど……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ふふふ、おしえなーい。

 

書きたいと思わないのだ。
このブログって王様の耳はロバの耳的な、誰かに話したいけど、誰も聞かないだろうから、寂しさ、あまり好きな表現ではないけどアウトプットとして書いてるとこがあって懇親会や、テンパりながらの取材や久々にあった後輩に色々喋ったり喋らなかったりしたのでわざわざ穴ぐらに向かって話す必要がないのだ。もちろん他の人に話さなかったこともたくさんあるけど、別に自分の記憶に残ってればいいかなぁと。

ジッサイ、何人かの方にブログ読みましたと言われ、あ、ヤベ、ディスりもなんもこっちの内面バレてんじゃんって焦った。

 

 

これは別に今回が始まりではないのだがここ最近改めて、創作は何かしていきたいなと思った。コメントや懇親会でも嬉しいことを言われた。おかげでその気持ちは強くなった。医学を学ばさせてもらってる身としていいことかはわからない。


あと、もっと本とか映画とか、フィクションじゃないもの、人そのものも、を色々読んで、見て、知りたいなとも思う。それはもちろん自分が作るためってもあるけど、それだけじゃなくて、ソレ自体を楽しもう、と。まじ知りたてぇ楽しみてぇ、みたいな?  演劇はちょっと生で観るかわかんないっすけど……お金かかるし、ハズレも多いんで。


次、気持ちの上でひと段落したのでだいぶ間が空きそうだが、少し加筆して脚本を公開します。一番したかったこと。

第6回くぉおたあすたぁコンテストについて(その②)

まだ東京行くか決めてない。チケット買うなら買わないと。返事もしないと。

うーん。美術館でも行くかあ?

 

廃墟文藝部
モノカキ 

廃墟文藝部『モノカキ』/QSC6ノミネート動画・8月の☆作品 | エントレ|演劇動画ニュース


廃墟文藝部さんは、元々、名古屋の劇団なのに知っていて。このモノカキの掌篇小説も読んでいたりする。
確か5年くらい前、ミソゲキのyoutubeで公開してたリズム芝居を観て知ったんだと思う。そのころリズム芝居、要はままごとのわが星的なやつってなんか小劇場界隈でむちゃくちゃ流行っていて。リズム芝居自体はあまり僕は好きではなかったんだけど、廃墟文藝部さんのその芝居は面白くて、それ以来ツイッターでもフォローしていた。
実は主宰の方とも向こうは認識してないだろうけど突劇金魚で場内案内してた時に、僕は気がついてユーチューブのやつ面白かったですって話しかけようとしてやめていたり。
で、小説版モノカキと比べると、小説の方が好みです。僕は。
勿論、芝居としていい芝居だし、役者の方も信じられないくらい美人で上手。でもなんか女性にしてしまったせいで、主題がブレてしまったような。物書きは物欠きだ、というテーマに対して女であること、というのが邪魔してきてしまって。
というより、単純に原作既読済みの映画やドラマでよくある、自分のイメージとして違うってだけかもしれない。東野圭吾ガリレオが、ドラマ化されたとき、え、福山雅治なの?って感じた違和感みたいな。
女優が美人だから美人ってことに頭がいっぱいになったんだろうね。


中野劇団
隣人が

中野劇団『隣人が』/QSC6ノミネート動画 | エントレ|演劇動画ニュース


中野劇団も名前は知ってた。本家自体は観たことないのだけど、後輩が脚本をお借りして上演していたので、本の内容も何作品か知っている。
うーん、なんか不思議な感じなんだよなあ。コントとして、笑えるのか?とは思うんけど、のんびり、ゆったりコントをするってのに不思議な魅力を感じる。それでいたタラタラしてないというか。タラタラしてるんだけど、それがストレスに感じないといか。それが不思議。
例えば、隣の漫画家の男がストーカーかもしれないってのに対してもっとサスペンス仕立て、コントだというならサスペンスコメディにできると思うんです。ホンも演技も。そっからどんどん闇に入ってくようなイメージの。でも何故か、そういう怖さ、黒さがない、朗らかほんわか雰囲気で不思議だなあ、と。
心が荒んだ夜に観るといいのかもしれない。それにはユーチューブのシークバーで飛ばす誘惑が邪魔ですけど。

 

サトユウスケ
brother 

サトユウスケ『brother』/QSC6ノミネート動画 | エントレ|演劇動画ニュース

 

コマエンジェル
夢の妖精 

コマエンジェル『夢の妖精』/QSC6ノミネート動画 | エントレ|演劇動画ニュース


ノーコメント。ってことにしちゃダメ?笑
おふくろがこんなことやってたらオレはどう思うんだろ…。うーん、やっぱノーコメントかな……。
エンタメとしては最高レベルなんだろう。マイク良過ぎ、カメラ良過ぎ。
ちょっとテーマ自体に、共感も受け入れることもできなくて、、オレ25歳なんだけど、まだいうて若いのかな…歳いったらわかるのだろうか…うーん、逆にあの人達が20ぐらいのときに仲良くなれてたのか、と考えると年齢的な問題でもないような……

 

山西竜矢(劇団子供鉅人)
さよならみどり 

山西竜矢(劇団子供鉅人)『さよならみどり』/QSC6ノミネート動画 | エントレ|演劇動画ニュース


これはもうやられたなってノミネート前から思った。比較的テイストの似た芝居で圧倒的に演出で負けている。勿論向こうはプロじゃん(今回他の人みんな、ツイッターでストーカーしたらドラマに出ましたとか、作家です演出家ですみたいな人だ)という言い訳で自分を慰めることはできるんだけど、もう根本的に質で負けてしまっていて、これ見終わって自分の見返すともう出来が悪くて悪くて……。
ホンの内容とか好みはあるやもしれん、役者も僕のやつも素人にしては頑張った、でも演出が、もう……。
頑張ってケチさがすんだけど、脚本上でオムライス残したまんまどっか行くかいなというツッコミが、奥さんが「いいじゃん」ってセリフで解決してしまってるんだよな……。

まあだって子供鉅人だし。俺が芝居っておもろいやんけって初めて感じたのは子供鉅人の主宰益山さんの民家で行った公演「4 1/2(ヨジョーハン)」だし。図らずもオレさっきも言ったけど今25やん。むっちゃ影響受けてるもん。子供鉅人さんは好きだったから結構観にいったしオーデションも昔受けた。


Takashi Yamamoto
世襲ヒーロー『タナトスマン』 

Takashi Yamamoto『世襲ヒーロー『タナトスマン』』/QSC6ノミネート動画 | エントレ|演劇動画ニュース


ごめんなさい。好みか好みでないに分けると好きではないです。
クオリティ、特に小道具とか半端ないと思うんですけど、どうもホンと演技の方向性が好きではないのです。世襲ヒーローの悲しみ苦しみや、待つ女、待てない女というのは面白い要素だと思うですけど、なんでしょう、ヒーローに全く共感できないからでしょうか。
グリーンピースに寄付しようどうこうは、本気で脚本書いた人や演じた人は思ってるのでしょうか。もし、本気でそう思ってるのなら、僕はじゃあ演劇なんて非生産的なゴミを作らないで寄付やボランティアに行きなよと心の中では思いながらも、そういう考えを理解しようと努めようと思うんです。それが脚本上のキャラクターだとしたら、主人公に全く共感できない作りになっているなあ、と。むしろ女の人達をメインに置いた演出だったらわかるんですけど。
なんか深い設定を練ってそうな気もするんです。「タノトス」マンだし。
哀しい話として、観ていて僕にとって「快」な哀しみではなくて、(恐らく製作者側は想定してないだろう)「不快」な哀しみでした。僕にとって。


24EP
泳ぐ女 

24EP『泳ぐ女』/QSC6ノミネート動画 | エントレ|演劇動画ニュース


一番作った方のことが人間的に好きになった。人間的に好きって、何言ってんのやろ。でもなんて言うかな、演劇とか、もっと大きく言うなら生きることへのテンションが。
演劇やってない友達にこの中でどれがオススメって言われると最初にこれ観て!っていうことはないのだけど僕はすごく好きです。


前田斜
僕は風になって君の家に入り込むから窓は開けておいてくれ。もし開いていなかったら上空で待機して君が家から出てきた瞬間に吹くよ。 

前田斜め『僕は風になって君の家に入り込むから窓は開けておいてくれ。もし開いていなかったら上空で待機して君が家から出てきた瞬間に吹くよ。』/QSC6ノミネート動画 | エントレ|演劇動画ニュース


むっちゃ好き!!!!!!すごい。やばい。意味わかんないけど意味わかる。
他の劇団名あげるの申し訳ないけど、どくんごじゃんと思ったら、そもそも劇団どくんごの人だった。声聞いたことあるなと思ったんだよ。多分ロボットで段差に戸惑っていた人。か、チャーハン作ってた人だと思う。
youtubeでこんな体験できるなんてスゴい。
今年はどくんごバタバタして行けなかった。

大浜 直樹・LIVES
遭遇

大浜 直樹・LIVES『遭遇』/QSC6ノミネート動画 | エントレ|演劇動画ニュース


かなりよくできてる。演出も脚本もスキがない感じ。話自体ベタなんだけどベタなりに、じーんと来ちゃったし。「笑えるよ」って勧めるわりには笑っていいのかわからないボケが初めのほうにはあるから、もう少し笑えますよって提示してほしいかな。結構面白い顔の人達(まあ下から撮ってるしね)なのにコメディアンではないなあ。
ホンモノのお婆ちゃんを声に使って欲しかった。最終的には気にならなくなって、ちょっとじーんとしたんだけどね。
かなりこのQSCというコンテストっぽい(大袈裟になり過ぎない、よくできた脚本演出、ちょっとした新しいアイデアというイメージが僕にはある)作品。
タイトルにやや疑問。


くちびるの会
ポスト、夢みる 

くちびるの会『ポスト、夢みる』/QSC6ノミネート動画 | エントレ|演劇動画ニュース


好きか嫌いかだというと、これも僕は好きではない。(でも演劇を観る多数派の人が「タノトスマン」や「ポスト、夢見る」の方を好むと思う)
たださっき言ったように、友達にこの中でどれがオススメと言われると僕はこの作品「ポスト、夢見る」と「さよならみどり」、あと、俺は好きだけどと言って「僕は風になって(略)」を勧めると思います。
プロジェクターに映して絵本風にするっての一回やってみたいんだよな。……なんかバンドのPV撮るときにしたい。


セガワアユム(MU)
YoutuberのSaeComが渋谷のハロウィンではしゃいでると親戚のおじさんと未知との遭遇

ハセガワアユム(MU)『YoutuberのSaeComが渋谷のハロウィンではしゃいでると親戚のおじさんと未知との遭遇』/QSC6ノミネート動画 | エントレ|演劇動画ニュース


一番youtubeと相性がいい。オレには作れないわ……憧れはある。
特に今回QSCを撮ってみて演劇や映画と違った苦労、、具体的にはカットができない、つまり台詞が噛めない、不測の事態が起きたときまた一から何も進んでないままやらないといけないというのがものすごく大変だったんだけど、不測の事態が全部いい方に転がるからメタものはいいよなあと思った。絶妙なタイミングで入る奇声とか。クレジットされてない人以外みんな一般の方ですよね…?
個人的にはもう少し渋谷のハロウィンの様子をもっと見せて欲しかった。おじさんが来るのもうちょっとyoutuber的に渋谷の様子を映しても良かったかも。つーか、田舎もんなんで見たいんすよ。渋谷。
3分過ぎた時に思わずシークバー見てしまった。アレ?この情報量でまだこんなに経っていないの?って。そっから先は逆に情報量が薄くて勿体無い。もう一捻りくらい入れてくるのかなと思ったから。この人ならやろうと思えば書けるでしょ。多分。全然知らないけど。
カメラの人のカンに触る笑い声(褒めてます)に象徴されるようなリアルな芝居が好き。自分の脚本、台詞回しには自信があったんだけど、これを観てそれすら揺らいでしまった

第6回クォータースターコンテストについて(その①)

いやあ、どもども。まさかノミネートされるなんてね!!!

天才かもしれない。
っていうよりはラッキーでした。


brother

作った側がアレコレ作品を語るってロックスターとしてはスーパーダサい行為だと思うんだけど、オレ、ロックスターでもないし、こういうの時をおいて読み返すと自分で作った梅酒みたい自分はおいしく感じられる(他の人がどう感じるかは知らん)ので、書く。

 

多分4回に分けて記事は書くかな。
今回作った感想、第二回他のノミネートの感想、第三回結果発表を受けて、第四回脚本公開(割とカットしたのでカットしてないのを公開したい)って感じで。

 

いいところ、なんでノミネートできたか考えてみたり、創作秘話とか

 

・ホンの台詞、科白がまぁまぁ上手い。よくヒトの会話、対話、生理を観察してる。
プロット自体も悪くはない。素人だし(暫く僕は素人だということを逃げにしてブログに色々書くと思います。少なくともオレは演劇人じゃないです)。あっと驚く仕掛けはないが鼻からそこで勝負する気はなかった。過去作を見てどんでんがえし系が多いな、と思ってそれを自分が書いたところで二番せんじになることは目に見えていた。


平田オリザ先生の教科書的な、あの新書2冊は繰り返し読みました。あと小津安二郎監督とか是枝監督の作品に影響受けてると思う。あとはガスヴァンサントとか…そういえば行定勲監督の作品は観ないままだったな……もちろんセカチューと今度は愛妻家と円卓は人生で観たことあるんですけど、研究目的では観なかったな。

 

・演出も会話劇がたるくなってしまう自覚はあって、映像を冒頭にいれる、ゲーム内音楽という体で音楽を放り込む、序盤は多少無理にでも動きをつける、となんとかそのコンテクスト内でメリハリをつけようとこころみていた。

音量バランスにはやや失敗したなと思ってる。うーん、テレビとかでは音声さんがいるんだろうなあ。最初のタイトルもゲーム画面にすることにより何の意味もなくタイトルを画面に映すなんてことはしなかったのはいい発想だったと思う。

他の作品観ていて感じたけど、このQSCという動画×演劇のコンテストは、普通の芝居に比べても始まりが肝心だと思う。youtubeは簡単にシークバーで飛ばしたり他のオススメ動画が横にあったりと誘惑が多い。リアルの演劇ってある種、お客さんを軟禁状態においてると思うんです。つまらなくても、よっぽどのことがない限りお客さんは出て行かない。お金払ってるし。演劇ってジャンルはぶっちゃけyoutubeと相性は悪い。
そしてはこのコンテクストのルール上編集ができない。これがむっちゃキツい。僕youtuberって日本人だとヒカキンくらいしか知らないんだけど、無茶苦茶テンポよくカットしている。飽きさせないためだろう。

というわけで最初の1分もしかしたら10秒が無茶苦茶大事だと思う。普通の芝居でも最初は大事だけどそれ以上に。

実際ノミネートされた作品はどれも意識的にか、無意識か、掴みが強い。チラホラ他のエントリー作品も観たんだけど、偉そうに言えば勿体無いなぁってのはいっぱいあった。

 

・役者も悪くはない。演劇を映像に収めるとなりがちなウッとなるドヤ感を抑えながら演技ができた。みづきさんはうまい。初めは困っていたが、仕事人気質で概ね演出の要求通り仕事をしたし、ぼくもそこまで悪くない。と思いたい。でもノミネートの他と比べるとやっぱ俺下手かも……。致命的な噛みをしていないってのは、何度も撮り直しが効くから簡単でしょと思うかもしれないんですけど、これがホントきついんすよ……

 

・音楽が入ってる。これは割と強みかなと思ったけど、エントリーされた作品をちょこちょこ観たら意外と音楽劇が多くて驚いた。
それでも音楽が使いにくいルール上で、僕は曲を使えた。

 

・放送で言及してもらったけど劇中映像自体は大した映像ではない。「劇中」映像だから良さそうに見えるレベルだ。アフターエフェクトで作ったんだけど、作り終わったあと普通にRPGツクールとかで作った方が楽に出来たんじゃないかと思った。

 

こう、なんて言うかな、例えば名前入力画面で一旦カーソルが迷うとか、そういう細いかいとこに気付けるのが自分の強みだと思う。本当はゲームのスイッチを入れるときに画面に入れるノイズ(あのファミコンとかカセット系で起こる白のカミナリみたいなやつ)も入れてたんですけど、諸々の理由で切りました。

 

観る人が気づかないかもしれないレベルの細かい芝居とある程度大局を見据えての作劇かな、いいところ。
逆に大胆な発想とか自分にはないっす。ホン書きとしてもなあ……

 

 

・これはちょっと盤外戦だけど、多分選考する側としては、なるべく多彩な作品を候補に選びたいと思うんです。とりわけこの企画は全国規模で地方の格差がない、ということにノミネート段階ではしたいだろうな、と。だから福岡という地方で、セミプロでもない、小規模の自分のできる範囲で作品を作ってるってのは利点だろうとは、少し目論んでいた。ノミネート全部がしっかりした「劇団」の作品ってのは、選考する人は避けるだろうなと思った。まあ実際、地方に住んでて、演劇や芸能の世界でのし上がって行きたいって毛頭思ってないんだけど、下品にならない程度にそういう風にセルフ演出を行なってた。
頑張って演劇作ってます!ってのだけがアピールじゃないと思うんですよ。

 

・そもそも、エントリー81で枠11は結構ゆるい。小説や音楽に比べて倍率が低い。コンテスト系って、僕個人のイメージなんだけど、どうしようもない作品が半分ぐらいある。対バン、バンドとか見に行っても思う

 

・そんな感じでうまいこと滑り込めたんだと思う。だから謙遜でもなくて、一番ノミネートの中で出来が悪いと思ってます。

 

悪かったところ、愚痴、反省点

 

・ゲーム動画から部屋全体に切り替わるところになんの演出もなく、動きも悪い。ミスも入ってる。
二度オペが見切れる。もうすこしだけ後ろに下がってもらえればよかったんや…。せまい部屋とは言え、炊飯器置き場の棚をどかせばよかった……。もうこれは見返す度に凹む…メタものじゃないからどう考えても好意的に解釈できないでしょ……

定点にしたのはこだわりがあったんだが、カメラワークをもっと考えればよかった。究極的にはクレーンカメラが欲しかったんだと思う。定点内の舞台美術はそこそこ色を調整したんだけどね。…赤い鞄とか月とか構図も。青と赤を入れたかったのはゴダールの映画観て綺麗だなって思ったから

 

・もう一日全員そろって撮影ができたら、ミスや発見があってブラッシュアップができたはず。みづきさんには4時間稽古、5時間稽古、5時間稽古そのまま撮影開始という間を空けての計3日スケジュール、カメラのpokke兄さんには一日休みを取ってもらって一日だけ撮影に来てもらった。ゴリぞう先輩にも…、人手も足りなかった。友達いなさすぎ。こうゆうのやりたいんだけどって言った時面白がって手伝ってくれる人がいない。

 

次何かする時はこれのおかげで、ちょっと友達増えたかな…仲間を増やしてつぎの街へと。

 

ともかくぼくには舞監的スケジュール管理能力がそなわっていない。かつての仲間が恋しいピヨ。

 

・10分そこらの演劇ってことで舐めてた。久々に芝居するとはいえ。ミスった時のもう何も進んでないという絶望感な。よくも悪くも演劇は始まってしまえば終わるし、映画だったらカットが効く。自分の台詞覚えの悪さ舐めてた。カンペをかなり仕込んでて、みづきさんに割と呆れられてた(もしかしたらちょっとキレてた?)。まあ、でも意外とスマホ弄りまくってる感じがリアルだった。いい方に転がったパターンである。

 

・あとはやっぱり演出的に力不足、特に動画の撮影という分野に関して研究が足りない。発想力もない。上に書いたように何も考えないでもできちゃうセンス系の演出ってよりは傾向と対策はパラパラとは赤本見る系男子だがあくまでもパラパラとしか見ないので。
芝居って稽古しながらだから生まれるものってのもあって、やっぱりそうなると現状稽古を繰り返し行うってのは難しい。

 

・もしぼくがカメラの外にいたら、もっと細かいところに目がいった。ただそうなると俺が役者できないし、(決してうまい役者ではないが)俺にしかできない空気みたいなところがあったと思うからこれはどっこいどっこいか? 

 

・ほぼプロとか、専門学生とか、使える機材も場所も人もあってうらやましいことうらやましいこと。でもそれはしょうがない。

 

・細かいところを大切にして、そこが売りである脚本演出だから、そのぶん些細なミスが気になってしまう。

 

感想


たのしかった。らしい。ちょっと前のこと過ぎて…メモ見直すと、たのしかったと書いてあった。

ほぼ全部自分で(もちろんみづきさんも他の三人もいたけど)作ったとき、完成した喜びも反省も自分に降ってくる。
いっぽうで小説や絵とちがって誰かといっしょに何かするって楽しみもあった。
コンテスト系は芸術分野において賛否両論あるだろうが、より多くの知らない誰かに見てもらえるってのも嬉しい。再生回数700は予想していなかった。人によっては少ないというかもしれんが俺にとっては多い。その分、色々書いたように自信作です!って感じではないので、嫌でもあるんだけど……

 

だからというわけではないのですが、ノミネートの前の日くらいに再生回数チェックした時、低評価がついたのが俺は、嬉しかったんですよ。強がりでもなく。ああ、ちゃんと観てくれた人がいるんだって。もしかしたら、何も見ず低評価つけたのかもしれないけど、俺は思えたんですよね、ちゃんと観た人がいるって。いやでも👎哀しいことには哀しい複雑な感じですよ。

 

次QSCがあったとしてに挑戦するかどうかわからないが、時間に余裕があったらまた何かしらやります。

演劇だったら一人芝居フェスとか挑戦するかなあ。役者探すところから始めるから結構腰が重いんだよな…ネタはないこともない、脚本書きたい欲求はある。どうしよう。

 

なんか一個くらいここまで来たんなら賞もらえないかな。
イーオシバイ賞か観劇三昧賞ください。東京の小屋で打つとか無理無理無理の助で、地元の福岡ですらこっちに住んで3年経ったけど、5個くらいしか演劇、生で観てない。高いんだよ、芝居。ハズレもぶっちゃけ多いし。映像なら観ると思います。


選考委員の誰かに刺さるものがあって名前上げてくれないかなあ

(このブログのどこかで鴻上尚史ってどうなのよって語っているのに目を背けながら…ラジオDJとしては好きでしたよ!世代じゃないっすけど、古い深夜ラジオ好きなんで)

 

次回、ほかのノミネート作品の感想に続く

コマン

こんな感じのコントが多分スネークマンショーであったような気がするんだけど調べても出てこない。急いで口で吸えとか警察だとかはあったんだけど。モンティパイソンな気もしたけど多分違う。

なにか勘違いしているのかなあ。

 

「コマン」

 

コマン登場。

 

コマン ある朝、目が覚めると私はコマンになっていた。突然のことに戸惑うばかりだが、仕事にはいかねばならない。

 

コマン、出勤する。出勤途中、通行人がコマンを見て、ひそひそ話をする。

 

通行人男A おい、見ろよアレ

通行人男B うわ、いやらしー

 

通行人マダム まあなんてお下品な…

 

犬がコマンに吠える。

 

子供 ママー、あれ見てー

母親 しっ、見ちゃダメ。

 

前かがみでジロジロみる中学生。など。

 

コマン会社につく。

 

部長 なんだね君は!?

コマン はい?

部長 ふざけるんじゃない!

コマン いえ、そんな

部長 クビだ! クビ!

 

途方くれるコマン。

 

コマン まったく、人ってのは見た目で判断してしまう。

 

終わり

ダジャレについてのよもやま話

思ったよりも文が多くなったのでこっちに載せる。

西尾維新とか野田秀樹の言葉遊びと呼ばれるダジャレを僕は好きではない。ダジャレって駄洒落で駄目なシャレじゃん。

小学生の時、ダジャレにハマってた時期があった。結構あるあるだと思うけど図書室にある半分マンガみたいなことわざ辞典とかと一緒によく読んだ。学習雑誌の投稿コーナーにも投稿した記憶がある。

イラストとともに「イカがタコスを食べて言った、『イカす!』」っていうのは、採用されたような...わりと僕はこれを自分の黒歴史においているのだけど...似たような感じで投稿した回文「熱い!カツオのおつかいツアー」は気に入っていたりする

 

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当時の再現イラスト

兎に角、僕は小学生で卒業したのに、西尾維新とか演劇とかある種中二病的なものがドヤ顔で、言葉遊びなんて言って恥ずかしげもなくダジャレてるのをみるのが寒くてしょうがないのだ

オレも自分が作ったもので、最近では『ニンテンドー』を『プリテンドー』とか、昔タイガくんに『BEATLES』を『SEATBELT』とか『キンチョール』を『キンチョースル』みたいに小道具作ってもらって遊ぶことはあるし、この手のもの大好きだけどメインに置くことは絶対にないわ。例えば劇中のセリフにプリテンドーって言葉を入れるとか。

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ちょっとこれらは僕がタイガくんに具体的にこうやってって指定したか、タイガくんに適当にパロってって伝えて勝手に作ってもらったか忘れたが。多分僕が作ったらキンチョースルの文面はもう少し字を小さくすると思う。

気づく人が気づいたらよいみたいなスタンス。ここでこんだけ言ってるなら一緒だけどね。...プリテンドーは上手いと思うんだよなぁ

サトユウスケ『brother』/QSC6エントリー動画 | エントレ|演劇動画ニュース

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まあ、愚痴とか製作裏話とか感想とか大反省会はまた今度多分すると思うんだけど、こんなにトップ画が使われると思わなかったんだ...。地球と月の周りの黒だけセブンイレブンで印刷したら発色が良すぎて別の黒色になってしまった。時間もないし、周りに相談するフォトショ使いもいないし...。トップもこんなデカデカと載るならpokkeさんにちゃんと撮ってもらえば良かったな。全てが終わった次の日に投稿準備して必要なこと気がついてスマホでパシャって撮ったやつだし...。なぜかエントレのQSC全体のバナーにも使われていて...

再生回数最初はどんどん伸びていって喜んでいたんだけど、もしかしたら2ちゃんにコイツ下手すぎてワロタwwwと晒されてるんじゃないかとかpokkeさんかsatoruさんが気を遣って再生回数工作してるんじゃないかとネガティブが止まらない。それかみづきさんにファンが沢山いるのかも。それは悪くない。

話を戻そう。ダジャレの話ね。ダジャレ自体僕は好きなんだと思う。バイトで塾の授業中もつい思いついちゃってスベるかな、でも生徒の記憶の定着に役立つかな、と思いながら披露して、冷ややかな目線を浴びたりする。「右目を失い、残された目はLeft eye」とかもカッコいいなと思う。ぼくもパロディタイトルはよくつける。

でもダジャレ、、言葉遊びを思いついた時、いの一番に飛びつくのではなくて、敢えてダジャレにしないって選択肢もあっていいかなと思います。

日記

よく考えたら、ここは日記のようなものを書いていいはずだ。
と言ってもネット社会、個人情報とか怖いし、適当にフィクションを混ぜていこう。
そもそも人と会話する時、エピソードをカットしたり、2つのエピソードを繋げてしまう癖が僕にあるんだよな。こうした方がイメージしやすいだろうとか、こうした方が面白いだろうとか。

そういえば、たかが僕程度の狭い狭い範囲でも自作のヘタクソな小説だのを読んでもらうとこれは誰のことか俺のことかと邪推されて読まれてしまうことが多々ある。
その通りといえばそうだし、でもそういう風に読まれるのは恥ずかしい。というか、困る。
日常会話でも創作でも、「本当のこと」と「フィクション」は織り混ざってるわけでその割合が違うだけだ。

だから、普通の会話で嘘を言ってると思われるのも嫌だし、創作で俺自身のことを描いてると思われるのも嫌だな。
そんなイッチョマエなこと言ってみたり。

多分、事の始めは妹の国籍問題だと思う。
この度、妹がアメリカ国籍になった。

というのは正確ではなく二重国籍、いわゆるレンホーさん状態になった。
日本にいる限りは日本国籍、海外にいればアメリカ国籍になった。のはず。
だからやっぱり、妹は日本人。
彼女はアメリカで生まれたので、19歳で自分の国籍を決めなければいけない。らしい。
家族の中でも英語が一番喋れないし、当然日本国籍な流れだったけど、アメリカ政府は二重国籍を認めてるのでトランプ政権の今、そっちの方が入国がスムーズだろうということで、こんな感じになった。別にレンホーさんみたいに政治家にはならないだろうしね。
多分そんな感じだと思う。世の中の国籍の制度自体の話は。

で。
妹はアメリカ大使館に行って、わちゃわちゃ書類を書かなければならなかった。
大使館は一歩入ればそこはアメリカで、ボディチェックだの、なんか偉い人にあったり、親父に電話して家族のことを色々確認したり大変だったそうな。僕も都合がつけば、物珍しさで付いて行きたかった。大使館なんかそうそう行く機会ないし。

結局色々な手続きのあと、0歳のパスポートの写真の赤ん坊と今の自分が同一人物だということを証明しなければならない。
その方法ってのが面白くて、0歳から一歳までは3ヶ月ごとに、そこから18歳までは一年ごとの自分の写真を提出する。骨格をみて判断するらしい。
そういうわけで20年近くぶりに実家の押入れの開かずの段ボールから、我が家にデジカメが投入される前のフィルム写真たちを引っ張りだすことになった。

並べられた写真は一人の人間が成長していく過程としてなかなか面白かったり、まだ7歳くらいまでは可愛いじゃんとか兄として思った。

大使館に提出した写真は公開してもいいけど、妹のなので流石にね。俺のだったら全然公開していいんだけど。どうせだから俺の古い写真もいっぱい見つかったし、俺のも作ってみるか。ちょっとづつ大きくなっていく僕の写真集。……やっぱり、中高のイキってた時のやつ(アシンメトリーで剃り込みがあった)は見せられないや。

多分、そういう時期なんだと思う。

昨日祖父にあった。祖父は33まで福岡に住んでいて大分に行って開業した。昨日は半世紀ぶりに色々昔住んでた場所とか跡地巡りをしに来てたそうな。僕は夕飯だけ祖父(と付き添いの母)と食べた。

この前米寿のお祝いを家族をしたらしい。
母は三姉妹の長女で姉妹仲が悪い。それでもお祝いごとだし、各娘夫婦全員が集まった。そこで、話のタネ、小道具として古い写真を持っていったそうだ。
で、俺がまだ母の胎内にいた時の写真とか、母が18歳の時の写真とか俺も知らない古い写真を昨日俺も見せてもらった。ふーんって感じだったり、ちょっと鼻の奥がツーンとしたりした。

何より爺ちゃんの糖尿病が1年で進みまくって、ガリガリに痩せていてショックだった。末期じゃん。
いや、病院で見る他所のおじいちゃんに比べたら、脚は悪いにしても腐ってはないし目も見えてるみたいだし、耳も遠くはないんだけど、かなりおじいちゃんになっていた。僕も介護モードに完全にスイッチが入るほどではないにしろ、側にいてヒヤヒヤした。

そういう時期なんだろうなぁ。今まで家族のこととか過去のこととか振り返ったりしなかったんだけど。

最近、あまりにも手が震えて、アル中だの、メス握ってると緊張してると揶揄されるのが嫌で、ちょっと病気も怖かったので、病院にいった。
本態性振戦の可能性が高いらしい。(あ、「本態性」ってのは要は原因不明で別に死にはせんっていう意味ね。)
外科医になる道は閉ざされた…なりたかったわけじゃないけど、なれないとなると残念だ。それこそ爺ちゃん外科医だったし。
父とその父から遺伝していることも発覚した。なんかそれに浪漫というか、血ぃつながってんねんなぁと思った。

…やっぱ誰か死ぬのか? 感傷的過ぎるね。

月末MRI受ける。やっぱ甲状腺の病気でしたーってのも嫌やなぁ。。

なんかツイッター見ててかつての仲間がまた演劇再開しててエエなぁと思ったので僕も一個作ります。QSCっていうコンテストで15分ノーカットの動画×演劇のyoutubeに投稿します。良かったら見てください。

それも全くの偶然で、「家族」がテーマになってます。脚本を書いたのは去年で、今ほど意識してなかった。
だから5年ぶりくらいに演技(兼演出兼脚本)をするんだけど、ブランクあるし、稽古回数少ないのに自主練しないしでアカンなあと感じてます。

まぁ、創作メモや役者、カメラスタッフについては終わった後に公開しよう。後悔しよう。

あまりにも勉強しなざすぎている。成績も下位だ。自分では、頭は悪い方とは思わんなやけど、いかんせんやる気が…やる気がない人でもやる気がないなりにやるんだろうけど…僕やらないときはホントにやらないことにやる気を注いでしまうんだよな……なんか色々散ってしまってるエネルギーを勉学一個に傾けたらちゃんとできるハズ…なんか一つ科目を本気でやってみてちゃんと好成績納めて、自分はやればできる子洗脳を一度そろそろかけたほうがいいかもしれない……とにかくそういうゲーム感覚で勉強しないとモチベーションが…つーか、モチベーションだのやる気だの言わずにやることやれ、年老いた爺ちゃんをみて感じなかったのか、あの人は貧乏で苦労して医者になったんだぞって声も頭の中に聞こえるけど、性根が遊び人の甘ちゃんなもんで、そういうわけで消化器あたりで高得点納めるゲームをします。今決めた。

家の近くの道端になぜか洋式の便座が置いてある。誰か捨てなよと思うけど、誰もしない。僕もしない。多分近所に住んでいる人はどのことかわかるはず

車が欲しい。

 

山月記パロ(タイトル未定)

ネットで見かけた山月記パロがとっても面白かったので書いてみた。ぼくも。

特にモデルはいないです。あったとしても結構混ぜましたのであなたのことだけではないのよ。 

 

☆☆☆

 

 

 

 坂本ダイキは頭がいい人間だったが生来の怠け者でおまけに自信家でもあった。私立の自称進学校で成績は上の下あたりで、特段勉強するわけでもなく、寧ろ自分よりも下の者は言わずもがな上の者が必死で勉強する様子を心の中で蔑んでさえもいた。微積分や関係代名詞、たかがこの程度のものが解けない様が不思議でならなかった。真面目に学ぶ様も不思議でならなかった。

 読書に漫画、ゲーム、アニメやネットを好んだ。然りとてこれもただ退屈な時間を潰すために過ぎない。

 受験期になり、上の者も、下の者も、自分と似たように怠惰な日々を過ごしていた連中も目の色を変え勉学に励むようになっても相変わらずだった。

 何と無く彼は、合格圏内であったこともあり、もしかしたらトップの大学だったら自分と気が合う面白い人もいるかと思い、K大を受け、落ちる。

 不合格通知を手にして彼は進路面談時に担任が「お前、受験は甘くねーぞ」と言ったことを思い出した。ということもなかった。

 特に悔やむこともなく、浪人生となる。K大で一浪はザラだろうし、親も許してくれる。坂本の家はそこそこお金持ちの家であった。

 相変わらず特段勉強に身入れるわけでもなく、かといってパチンコや酒を覚え完全に落ちぶれるわけでもなく、流石に二浪はヤベーってことで、K大からワンランク下げ、O大学を受ける。控えめに見ても日本で5か10本の指に入る大学だ。世間体も悪くはない。所謂高学歴だ。国立だし、東京の大学はなんか怖い。と相変わらずの上から目線であったが、実の所、彼が合格したのは全くの偶然で幸運だったに過ぎない。

 なんとなくカッコいいかなと人間総合科学部に入学する。通称ジンソーである。

 キャンパスライフは彼が漠然と描いていた楽しいものではなかった。つまらない。授業がつまらない。教養という名の温い科目も、自ら興味を持ち本でも読めば面白いのかもしれないが、授業という形式になると途端に退屈になる。専門科目もそもそも人間総合科学部などフワッとしていて、心理学の授業で隣の席の人とロールプレイままごとをしろなんて言われた時、彼は心底呆れかえってしまった。同輩達もつまらない人間ばかりだ。揃いも揃って頭を茶髪に染め教室の後ろを陣取り授業中くっちゃべる連中にも馴染めず、かといってオタク系グループの独特のネットに毒されたノリをリアルにもたらす雰囲気に生理的嫌悪感を感じた。女子は…そもそも彼はチェリーだった。高校よりも広い世界を期待していたが大学は、同じような人間が同じような割合で分布されてるに過ぎなかった。頭がいい、といっても所詮Q帝レベル、容量がよくずる賢い連中が集まり、よりタチが悪くなった。坂本は怠け者ではあったが正義感はあり、曲がったことが嫌いだった。代返やカンペ作り、授業を途中で抜ける周りが許せなかった。代返をするぐらいなら堂々と休む。

 ジンソーはO大学の中でも変わり者が集まる学部として学生間で有名だった。ヘンジンソー(変人荘)と呼ばれていた。そして、ジンソーの連中はヘンジンソーと呼ばれることを喜んでいた。自分で自分のことを変わってると形容する人間ほど厄介な人はいない。GWの手前には彼は学校には行ったり行かなかったり、行っても授業があろうと文芸サークルの部室に足は向き、1年も経てば「ああ? 坂本くん? 病気で入院中らしいね。可哀想に」という噂がジンソーには流れていた。彼が毛嫌いしていたジンソーの人達は実のところ優しかったのだ。

 

 

 

 翌年の11月、朝、東郷ツカサは彼女の家がある学生マンション立ち並ぶ住宅街から自分の下宿先に帰る途中だった。ふとなんとなしにアパートを見ると一階の一室から住民がゴミ出しをしようとドア開ける最中であった。こちらから視線を外すよりも先に、住民は東郷に気づき忽ちゴミ袋と共に大慌てで部屋の中に引っ込んでしまった。東郷は訝しげに思う。そりゃあ、家から出る瞬間に人と目が合うのは気まずいかもしれないし、悪いことをしたかもしれないが、何も急に戻らなくてもいいものに、、チラッと見えただけだが髭も髪も伸び放題でボサボサで、ニートか引きこもりだろか? どこかで見た面影あるような……歩みを進めようとしたところドアから人間の声で「あぶないところだった」と呟くのが聞えた。その声に東郷は聞き憶えがあった。驚きの中にも、彼は咄嗟に思いあたって、叫んだ。

「もしかして、坂本?」

 東郷は坂本と同年で同じ文芸サークルに所属していた。友人の少なかった坂本にとっては最も親しい友であった。誰とでも分け隔てなく話し特定の友達グループを作らない東郷と誰かれ構わず内心見下し孤立する坂本で意外と馬があったのだろう。

「坂本だよな…?あのオレ、東郷……なんかゴメンな」

 坂本が普段授業に行ってないことは半ばサークル内ではネタ化していたが、ここ半年サークルにも顔を出さないので心配する声がチラホラ出てきたところだった。しかし誰もそこまで本気で心配はしなかった。それは坂本がメンドくさい奴だから…というよりも、そもそも坂本と誰も深く関わってなかったからである。彼は文サーはジンソーよりは多少マシだとは思うもやはり下に見ていたので避けていたのだが、文芸サークルの人たちは「坂本ってクールだよね。一人でいるのが好きっぽいし」と受け取っていた。やっぱりみんな優しいのだ。東郷は続ける。

「最近、サークルにも来てへんみたいやけど…」

 部屋からは、暫く返事が無かった。しのび泣きかと思われる微かな声が時々洩れるばかりである。ややあって、低い声が答えた。「如何にも自分は坂本である」と。

 東郷は始めの驚きと気味の悪さを忘れ、嬉しくなり、ドアに近づいた。「久しぶりー。なんでドア開けんの?」

 坂本の声が答えて言う。自分は今や異類の身となっている。どうして、おめおめと友の前にあさましい姿をさらせようか。かつ又、自分が姿を現せば、必ず君に畏怖嫌厭の情を起させるに決っているからだ。しかし、今、図らずも友に遇うことを得て、愧赧の念をも忘れる程に懐かしい。どうか、ほんの暫くでいいから、我が醜悪な今の外形を厭わず、曾て君の友であったこの自分と話を交してくれないだろうか。

 畏怖なんとかとかキタンの念とか難しい語句を並べたてられ、言っている意味の半分もわからなかったが、ドアは開けたくないけど、話は聞いて欲しいと東郷は理解した。

 しばらく文芸サークルでの追いコンがどうだとか今度部誌でリレー小説を書くことになったとか彼女がこの辺に住んでるから通りかかったとか話した。ぼかしたが朝帰りだということ、つまりそーゆーことがあった帰りだということに坂本も察しはついていただろう。風が舞い、髪から自分のではない匂いがふわりと東郷の鼻腔をくすぐった。

 

 東郷は意を決して聞くことにした。

「どしたん?」

 坂本の逡巡の間、東郷はアパートのドアにもたれかかり通りを眺めていると、保育園に行くのだろうか、5歳ぐらいの子どもとその母親がこちらを見ながら手を繋いで歩いていた。

 背後のドアは次のように語った。

 

(続く)

こっから元ネタでも「臆病な自尊心」と「尊大な自尊心」でおなじみのところ盛り上がり場面だけど、とりあえずいったんやらないといけないことをやりたいので終わる。