内緒だよ

リニューアルに当たってなんかカッチョいいブログ名にしようと思ったけど、ぼくのブログとしか言いようがないや。

演劇13

覚えてない。でも「不細工」っていうテーマは最近気になってる。

形成外科方面で。

  • 2014.05.11 Sunday
  • 00:53
 
最近日誌更新してないわけで。したがって閲覧数も減っていくわけで。
そもそも演劇観にいってないしね。
行くと気になるチラシを貰ってまた行くのサイクルができるんだけど。
俺ブログに何書いてたんだっけな。とりあえず思いついたままに書こう。

演劇グループsomethingのブスサーカス観に行きました。
宣伝メール貰ってすぐ、変なタイトルだなネット公開してる脚本かなと思ってネットで検索かけて、へー東京の劇団の脚本なんやと思った気がする。
それから深く調べてなかったので女性6人芝居だとか、一場モノとかは知らなかった。サムのチラシも見ていない。

観た感想。まあまあ面白かった。
70分と比較的観やすい単位だったし。サムシングはなんだかんだ年に1、2回は観ているんけど、ドヘタクソがいなくていい。役者も演出もスタッフも。探してみれば、アラはあるだろうけど、どこもそんなものかなと思っているので。
ただ、ちょっと手前の席の子どもがグズグズいってたのもあってうまく入り込めなかった。
前半わりとこの前ぼくが演出を担当したフローズンビーチに似てないこともなくて、観ながらそれの反省していた。
やっぱり、一場を切り取る具象劇において妙に客席を意識した配置っておかしいのかなあ。テレビ的に云えば、並んで座る食卓とかね。サザエさんは上手いことやるもんだ。
昔から気になる課題で、相変わらず答えをださないままでいる。
セットとかも(ぼくらの予算技術で)作り込めば作り込むほど、荒はでるし、建物が息してない気がするんだよな。学生が頑張って作りました感を大事にするならそれでいいんだけどさ。

最近、脚本家や脚本を書こうとしている人のそばにいることも多い。
それで、演劇(とりわけ最近の)はストーリーを描くんじゃなくて人のココロを描くこと、とよく言われてるよなあって話になった。
今回のブスサーカスもあらすじを書けば、女6人がちょっとしたことから微妙なバランスで保っていた関係に亀裂が入り、次第に殺しあいをしだすって話なわけで。そこに殺しあう微妙な心理の機微が演劇なのかもしれない。
最後はちょっと謎で残念な終わり方だったな。脚本か演出かわからないが、多分ダンスとサスペンスのチグハグさによってエグさを狙ったんだと思うが、もっとバーンと登場しないとインパクトにかけてなんかグズグズして終わっちゃった感。ぶっとばすときはぶっとばすのも大事だな。

なんか観ながら、本家というかプロがやったらこんな感じかなとっていうのが何故か演技や舞台セットが想像できた。一度もみたことないのに

派手な演劇ではないので具体的な効果について書くよりは、内容に踏み込んで書く感じになるな。
芝居の焦点を何処かの段階で最後に残った女の子に絞りにかかったほうが最後、え、ってお客さんはならなかったと思う。相方の子との関係というか相方の心理を序盤に伏線みたいに軽く匂わせておくとよかったかも。それこそ最後ココロが見えなかった。
ぼくがやるならサスペンスというかホラーテイストを露骨にエグくやって、コメディはちょっとまぶすだけにするなあ、と勝手に思った。「冷たい熱帯魚」とかみたいに。

帰り道、結局「ブスサーカス」ってなんやったやろうと思った。正直商業的タイトルセンスは微妙。宝島社なら絶対タイトル変えさせられただろう。
演出として「ブサイク」心理を強調したりなかったのかなあ。
体にまつわるコンプレックス、特に顔面のコンプレックスって残酷だけど、人はみんな全員抱えていると思う。女の子はもちろん男でも意外と容姿に無頓着な人もふっとした時、ここは気にしているラインがあってびっくりする。おばあちゃんにメイクをキチンとすると態度まで若々しくなると聞く。逆に、イケメンナルシストも、それを誇るということはある種コンプレックスの反動だしね。
そういう多くの人が抱える薄皮一枚の悩みを観客に残酷に突きつけるのではなく、そこを引っ掛けにして観客を包みこみ導入していったかなあ。そんなブサイクの滑稽な様子を観客が眺めることがサーカスで、ブスサーカスなのか?

この前稽古場で、「ファミレスで大喧嘩するカップル」を遊びで昔本当にファミレスでやったって話から、芝居って日常だと直視できない様子を求めてお客さんは来るのかなって話になった。電車の中で奇声をあげているひとがいるとみんな聴こえないふりする。非常に日本人的だが。なんかその話でちょっと、あっ、て思うところがあったんですよ。
そんなこともあって、「サーカス」の言葉の意味を連想した。

読み返して、酷く読みづらい文でびっくりする。しばらく定期的に書いてた時は、徐々に(自分の中では)文章が上手くなっていって面白かったんだが。というか演出してえ、が、時間がねえ、暇がねえ。